さてさて、昨日お話した中でスプールとブレーキの関係を理解した上で使うといいですよ!ってお話しましたが、今回は最新の「CT SVスプール」についてお話いたします。
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『投げる幅を下方向広げたCTSVスプール』
「軽いルアーを投げたかったらスプールを軽く」という考え方は昨日話した通りですが、簡単にいうと「スプール径を小さくすればスプール軽くなるじゃん?」っていう簡単な理由です。

今までは30mmを作ったとしてもそこまで軽さにおけるアドバンテージを感じなかったわけですが、技術の進歩によって、34mmと比べて大分軽くなったって感じです。

CTとはコンパクト&タフという略で、スプール自体の素材が「G1ジュラルミン」という、すごく強い素材になったよ!て思っていただければ・・・では具体的に。

素材の話

G1は「日軽金のNA700」で出来ています。

『超々ジュラルミンの1.3倍、マグネシウムの2倍の強度』→つまり、超々ジュラルミンと同じ形、同じ厚さでモノを作った時に、1.3倍軽くできるよー!っと思っていただければ。

簡単に言えば「クッソ強いアルミ合金」なのです。

元々ジュラルミンは航空機に使われていたのですが、技術の進歩で加工技術の発達でこうした複雑なものを安定的に供給が出来るようになったという感じです。

ここで注意したいのは「強度と剛性は似て非なるモノ」であるということです。

剛性とは『力が加わっても変形が少ないこと。
強度とは『力を除けば変形は元に戻ること。


そして売りは「強度が2倍。」
小難しい話をすると・・・

力を加えると同時にたわみが生じます。
力を取り除けばたわみは元に戻ります。それをイメージして、今まで良くスプールで使われていた超々ジュラルミン『A7075』という素材(以下A)と、今回CTに使われているG1素材の『NA700』(以下B)を同時に同じように圧力をかけていきます。

すると、ある一定の圧力を超えた瞬間、Aは力を取り除いてもたわみは元に戻らずひずみが残りますが、Bは強度が高いのでたわみは元に戻ってくれます。高価な合金鋼を使う理由はここにあるのです。

たわみが戻るかひずみが残るかの境界が「降伏点」です。降伏点は材料特性の表に記載されており、単位はN/mm2。Nは力の大きさニュートンを表しています。分かりにくい人は、この値をざっと10で割るとkgになると覚えておくとよいでしょう。正確には9.8で割るのですが、10で割っても誤差は2%なので、ざっくり把握するには10で割るのが便利です。

ちなみに
「降伏点」は弾性の上限を意味し、「引張り強さ」は破断する力の大きさを意味します。

っとまぁこの辺にしておいて・・・

こちらの動画をご覧いただければその意味は解るかと。

つまり「復元力が強くなったスプールなのです。」

それをうまく利用すると、AIRよりも頑丈になり、「太糸の巻けるベイトフィネスリール兼小型プラグも飛ばせ、バーサタイル」というスプールが出来る感じです。

今までAIRで無理に重量級プラグを投げたり(まず投げるなと言いたいが)変形してしまい、壊れてしまったスプールが、重量級のルアーを投げる事にも耐えられるということです。
その上、軽いので「より軽いものを投げられるバーサタイルスプール」になったって感じですね。

『10〜14lb.を軸にバーサタイル域、時に6〜8lb.を用いてベイトフィネス域へとシフトが可能。さらにはPEラインでヘビーカバーへと挑むことも想定内。実戦上で必要十分な10lb.×80mの枠内で、あらゆるシーンに挑むことが可能となる。』とDAIWAさんも言ってるのはこの辺に理由があります。

スプール径の小型化のメリット
まずリール本体が物理的に小さく出来るので、軽くなります。そして、コンパクトなのでパーミングしやすくなります。
注意したいのは「ロッドを持ち替える時の違和感」で、ロッドと合わせた状態で一回握ってみるといいかもです。

スプール径が大きければ、同じ距離を飛ばした場合回転数が少なくてすむので、回転抵抗は少なくて済みます。
ラインの出る円周の長さは、直径X円周率ですから、そのまま径が大きいほうが有利ですね。

スプール径が大きいと、それだけ必然的に重たくなります。

重たいと、回転する物体には、慣性が働くので、反応性が悪くなります(解りやすくいうと遠心力です)。

つまり、回りにくく止まりにくい。
小径にすれば、軽くはなりますが、飛距離に対しスプール回転数は上がってしまう。

そう。この特性(初速での高回転)を生かし、ショート~ミドルレンジでの伸びを体験できるよう、『初速に焦点をおいたスプール』なのです。

渓流ベイトフィネスやスモラバなどは元々100mも飛びません。それならば30mくらいをしっかり狙った方がいいということもあり、こうした需要に合わせ生まれてきたイメージです。

難点としては「糸クセがつきやすい」ということですが、月に1回行くか行かないかなら、ラインは巻き替えますよね?フロロなら尚更、クセがつくので、普通のスプールでも1か月もあれば交換するので、その辺は安心です。
また、ラインも糸クセに関して、技術の進歩でひと昔前よりもクセが付きにくく、20年前のバスフィッシングブームで使用してたようなラインをイメージするのは良くないかなぁっと思います。

トーナメンターなら毎回気になったらすぐに巻き替えるので、その辺は問題ないと思ってます。

更に、癖の付きにくいナイロンラインやPEを使用すると、ラインの寿命も長くなるので、個人的には「ショートロッドを使ったウェーディングの釣り」で使いたいなぁっと思ってます。

長々と書きましたが・・・
<CT SVスプールまとめ>
メリット・・・今までのスプールより投げられる範囲が下方向に広がり、AIRに比べ太い糸が巻けるようになった。更に強度も2倍になって、より軽量化することができた。コンパクトなスプール径によって
(人によってはデメリットかもですが)握りやすく、更にリール本体も物理的に小さくなったので軽量化に成功したという感じです。

デメリット・・・ラインキャパの問題でロングレンジを狙えない。遠投をすると、スプールが軽すぎる為、慣性モーメントが途中で足りなくなるので、遠投時の伸びが効かない(効いてしまったらうまくHLCなどのスプールを有効に使えてないと思ってもらえれば・・・投げる練習をしましょう)。
ラインの糸クセが付きやすい為、2か月も3か月も糸を巻いて保管することには向かない。
当然、スプールが小さいので、1回転辺りの巻き取り量は同じギアを使うと劣ってしまう。

っと言った感じです。
別にCTSVだけがいい訳でもなく、通常のSVの方が使える方も沢山います。
スプールの選択肢は皆さんの釣りを豊かにしてくれます。

どのブレーキシステムやスプールがいいのかを熟慮して選んだり、カスタムしていくことで「オンリーワン」を作ってみてください☆

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2019年3月17日(日) 12:00~16:00 ポートメッセ名古屋第2展示館
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